WAGO Power Supply Pro 2 ― 特集:制御盤の製造

2020年4月27日
制御盤の高効率化を目指して

求められる革新的な向上

インダストリー 4.0 の時代にあって、制御盤メーカーは大きな課題に直面しています。一方では時間的プレッシャー、リソース不足、納期の厳しさがあり、もう一方では自動化が進み、制御技術とセンサーへの要求が高まっています。これらの要求を満たすだけでなく、近代化していくことが求められています。

特に電源装置は、製造、電気、オートメーションシステムにおいて特別な性能特性を満たす必要がある部品の一つです。例えば、電源には「高い変換効率」、「安全構造」、「耐用年数」が求められます。WAGO Pro 2 なら設計、レイアウト、高効率等の特性により、結果的に投資、管理、置き換えにかかるコストを減らすことができます。WAGO Pro 2 は予知保全に有用なデータを供給でき、かつ制御盤の高効率化に貢献します。

Advantages

Pro 2 の性能がお客様の制御盤に革新をもたらします

電力供給: DIN レール取り付け
出力電圧: DC 24 V
定格容量: 120 ~ 960 W の 6 型番を用意

WAGO Pro 2 の主な特長

1. 高い変換効率 (最大 96.3 %)

  • 一例として、一般的な定格 960 W のスイッチング電源の変換効率は約 91 %とされています。Pro 2 はその高い変換効率で約 55 W の電力ロスを防止することができます。

    つまり、Pro 2 は制御盤をより高効率に、よりパワフルに変えることができます。この性能を利用して、お客様の制御盤に革新をもたらします。

2. スプリング式接続技術を採用

3. コネクタの見やすい各極線番マーキング (EN 81346-2準拠)

4. その他の特長

  • TopBoost 機能 (短絡した負荷ラインに対し、定格出力電流の最大 600 % を 15 ms 間出力できる機能) および PowerBoost 機能 (始動時に大電流を必要とする負荷に対し、定格出力電流の最大 150 % を 5 s 間出力できる機能)
  • アクティブドゥループ制御 (並列接続した異なる容量の電源における自動負荷調整機能)

    特長:WAGO Pro 2 によって電力ピークを確実に処理することができます。高出力が要求されるアプリケーション含め、あらゆる状況に対応できるスイッチング電源です。スマートパワーとスイッチングモードにより、システムの保護や供給が可能です。
  • 通信オプション:着脱可能な通信モジュール (後付け可能)

    特長:容易で柔軟な通信 ― 極性を持たない 2 線通信により現場で PC による設定のほか、オプションの通信モジュールでネットワーク経由による設定も可能。
  • 負荷状態を LED インジケータで棒グラフ表示

    特長:本体前面の LED インジケータは出力電力および、過負荷や負荷状況を表示します。設定した動作設定によりエラー表示されます。
  • 設定可能

    特長:高効率設計により省スペース化を実現し、実装が容易。電線接続にスプリング式コネクタを採用し配線が簡単です。

Pro 2 電源はデータ通信ができ IoT に対応

  • データの収集により予防保全を可能にします。負荷の状況が常に監視できます。

  • 長期的にモニタリングすることで経年劣化の状況を判断することができます。製造ラインのダウンタイムを削減。

  • Pro 2 の特長をさらに詳しく:

用途

  • 制御盤
  • 建物の電気設備
  • 一般製造装置
  • コンベア
  • 制御盤 / システムの分散化

1.設置が簡単

WAGO Pro 2 の基本的な機能は設置してすぐに使用できます。さらに PC による細かい設定も可能です。PC による設定は下記リンクから無料のソフトウェアをダウンロードしてご利用ください。 ダウンロードはこちら

2.結線が簡単

WAGO Pro 2 に WAGO USB サービスケーブルで PC 接続することでソフトウェアを使用できます。

3. パラメータ設定

WAGO Pro 2 に接続後、各種パラメータを設定できます。設定後「書込み」ボタンをクリックすれば完了です。設定データはチェックされます。

4. モニタリング

電源ユニットのステータスや負荷状態、エラー信号などの情報を継続してモニタリングできます。データ監視により稼働中のデバイスの状態が把握でき、メンテナンスが必要になる時期を予測できるため予防保全、予知保全が可能となりダウンタイムと関連コストを大幅に削減できます。