TSN(Time-Sensitive Networking)

2021年9月21日
TSN - それは産業界の新しい標準

産業の IT 化には高速でリアルタイムに対応し、標準化された通信ネットワークが要求されます。WAGO は 新製品「I/O SystemAdvanced」と「I/O System Field」を用意し、Time-Sensitive Networking(TSN)に対応します。新しい通信規格によって実現するネットワークの高性能化と一貫性は、非常に大きなな利点です。

産業界では、リアルタイムにセンサからクラウドアプリケーションに通信できるソリューションの開発に取り組んでいます。現在最も有望視されているのは、Time-Sensitive Networking(TSN)です。その目標は、従来のイーサネットを拡張し、ギガビット帯域でデータのリアルタイム送信を実現することです。オープンな通信プロトコルであるOPCUAと組み合わせることで、さまざまなメーカーのシステム間でのデータ通信をすばやく、簡単に、安全に行えます。WAGO は 新製品「I/O SystemAdvanced」と「I/O System Field」を用意し、Time-Sensitive Networking(TSN)に対応します。

TSN + OPC UA の特長:

  • 高度なリアルタイム通信を可能にします。
  • コミュニケーションと情報モデリングの組み合わせにより、プラグアンドプロデュースを可能にします
  • メーカーに依存せず、幅広い用途で各種のアプリケーションが利用可能になります。
  • Ethernet規格と完全に互換性があります。

異なる規格はネットワークの速度を遅くします。

製造工場では、さまざまな通信規格が混在するのは非効率です。EtherCAT®やCANなどのフィールドバスは、相互に互換性がありません。通常はITネットワークとのデータ交換は非常に制限されます。そのため、異なるメーカの機器間の通信にはゲートウェイが必要です。OPC UA と TSN の組み合わせがそれを解決します。オープンスタンダードとして、企業間や分野の通信をバリアフリーにします。さらに、産業用ネットワークの遅延を減らし堅牢性を向上、リアルタイム機能と高帯域幅により、制御速度をミリ秒からマイクロ秒レベルに向上できます。

WAGO デモシステムの可能性

TSNは、TSNネットワーク上での接続者がすべて時間同期され、データの遅延がなく送信されます。OPCUAにはこのデータの意味に関する情報が含まれています。現在、多くの企業が、OPC UAとTSNを組み合わせることに取り組んでいます。開発は順調に進んでいます。WAGOは、WAGO I/O System Advanced を利用したデモシステムをすでに開発しています。デモシステム担当者は、TSNのノウハウを追及し、新しい通信技術を確実に利用できるよう開発を続けています。