このページ上

トピックス 2021年1月7日
水滴、湿度から安全に保護 ― WAGO Gelbox

防水・防滴:湿気から保護し、短絡を防止。実績のあるカプセル封入式を採用した WAGO Gelbox なら、より素早く、より簡単に高信頼な防水対策が可能です。幅広い電圧の用途で使用可能です。

特長

  • 簡単、安全で素早く取り付け可能
  • 簡単に取り付け ― 取り外しも可能
  • シリコンフリー
  • ラベルフリー
  • さまざまな用途に適用
  • WAGO Gelbox と WAGO ワンタッチコネクタ WFR シリーズの組み合わせは、VDE 試験により IPX8 規格承認を取得しています。

WAGO Gelbox とは?

WAGO Gelbox はシリコンフリーのゲルを内蔵した防水ハウジングです。Gelbox は防水保護等級 IPX8 を満たしており、サイズは 6 種類ご用意しています。WFR シリーズ、WGZ シリーズにお使いいただけます。Gelbox に入れることでコネクタが密封され、水の侵入を防ぐことができます。ポリウレタンやシリコン製よりも作業が簡単で短時間になります。

PDFダウンロード

WAGO Gelbox なら、ジョイントボックスを完全密封しなくても接続部をしっかり保護します。シリコンベースのゲルと異なり、WAGO の シリコンフリーの Gelbox はあらゆる用途に使用が可能です。

WAGO Gelbox なら、ジョイントボックスを完全密封しなくても接続部をしっかり保護します。小型設計のため、ジョイントボックスへの収納も容易です。

Gelbox の用途

WAGO Gelbox は電源配線から信号線接続まで幅広く使用できます。使用環境によって設置方法は異なります。WAGO Gelbox は屋外設置用途ではコネクタに取り付けてからさらにジョイントボックスに収納する必要があります。WAGO Gelboxは紫外線などへの耐候性はありません。単体での屋外設置には使用できません。屋内配線や盤、装置内などではボックスに入れずに使用可能です。

使用例

  • Bathroom installation (DIN VDE 0100-701)

  • Washing facilities/irrigation systems

  • Farms and garden centers (DIN VDE 0100-0705)

  • Swimming pool areas (DIN VDE 0100-702)

  • Parking lot lighting 

  • Charging stations and lighting systems in ports

WAGO Gelbox の使用方法

簡単な取り付け:ケースを開く、コネクタを入れる、ケースを閉じる。具体的には、ケースを開けコネクタをボックスの中央に置きます。ケースをしっかり閉じると、 ゲルが溢れて導線部が覆われます。

小型設計のため、ジョイントボックスへの収納も容易です。WAGO Gelbox はコネクタの極数に合わせて異なるサイズを用意しています。シリコン充填式などの工法と異なり、取り付け、取り外しが容易で作業性に優れます。
※コネクタ・Gelboxともに再利用はできません。

WAGO Gelbox の利点

WAGO Gelbox は、コネクタを水滴や湿度から保護する新しいソリューションを提供します。WAGO Gelbox はさまざまな取り付け場所 (壁裏や屋根裏) でもジョイントボックス内に収納できます。シリコン充填式作業と比較して非常に省力化できます。コンパウンドの撹拌や充填作業が必要なく、使用されているゲルはシリコーンフリーで用途を選びません。ハウジング内にあらかじめゲルが充填されているため、簡単に素早く防水作業が行えます。

シリコンフリーの高品質ゲル

WAGO 社と高品質なCellpack 社ゲル。Cellpack 社との共同開発で誕生したのが WAGO Gelbox です。Cellpack 社のゲルにはさまざまな特長があります。ゲルはシリコンフリーのため、自動車産業をはじめ、ニス・塗料・その他の繊細な材料が使用されている分野で使用することができます。ゲルは保存性に優れているので使用期限を管理する必要がありません。シリコンなどのコンパウンド充填工法では再作業や取外しが非常に面倒です。

安全性

WAGO Gelbox は WAGO コネクタを使用した場合のみ性能が保証されます。WAGO WFR (221) シリーズおよび WGZ (2773) シリーズとの組み合わせで EN 60998 規格に基づく VDE 試験による IPX8 認証取得済み。耐温度性にも優れます。

短絡の危険:湿気の発生

ジョイントボックス内の湿気、例えば、急激な温度変化によって結露が生じます。室内の温かい空気が部屋を仕切る冷えた壁に当たる時、空気が急激に冷えます。その結果、ハウジングの内壁に結露が発生します。この現象は、外気温と比較して熱を増加させるため、さらに電力損失が増えます。

これらの温度差は圧力差を生じ、湿気を含んだ外気がコネクタに流入します。長期間には多くの水分がコネクタ内に蓄積する可能性があります。

防水ボックスであっても豪雨や水流を浴びた場合は内部の湿度が上がります。コネクタ内の湿気により、短絡につながる可能性があります。短絡はブレーカが作動したりヒューズが飛んだ時に確認できます。

FAQ

WAGO Gelbox 適合コネクタ

WAGO Gelbox は、WAGO WFR (221) シリーズまたは WGZ (2773) シリーズとの組み合わせでのみ使用できます。サイズは 6 種類をご用意 複数のコネクタを 1 つのハウジングに収めることも可能です。

防水性

Gelbox に入れることで密封され、水の侵入を防ぐことができます。水圧が高い場合などは防水性能は保証されません。

保護等級 IPX8

IPX8 は一定の水深に一定時間沈めていても内部に浸水しない等級です。IP 等級は数字が大きいほど防水性能も高くなります。2 文字の最初の文字は防塵性能を示します。次の数値は耐湿度、防滴性を示しまます。

WAGO Gelbox の用途

安全超低電圧回路:SELV (Safty Extra - Low Voltate) および低電圧回路 (230 V 等) で防水性、防湿性が要求されるさまざまな用途に

サイズは 6 種類を用意

WAGO Gelbox はコネクタの極数に合わせて異なるサイズを用意しています。複数のコネクタを 1 つのハウジングに収めることも可能です。

使用方法

電線を接続したコネクタをハウジングに置きます。フタを閉じ力を加えます。ゲルが溢れて導線部が覆われます。【注意】WAGO Gelbox は耐候性はありませんので屋外での単体使用はできません。

使用期限

ゲルは保存性に優れているので使用期限を管理する必要がありません。

有害物質表示不要

コンパウンドを混ぜ合わせて反応させることがありません。ゲルには条例に基づく表示が必要となる濃度の有害物質は含まれていません。

再利用について

有効な保護性能を保つため、再利用はできません。再設置、再結線の際は新しい Gelbox と新しいコネクタを使用してください。

ボックスへの収納

屋内配線や盤、装置内などではボックスに入れずに使用可能です。規格により絶縁保護の要求でボックスへの収納が必要となる場合があります。

適合規格

WAGO WFR (221) シリーズおよび WGZ (2773) シリーズとの組み合わせで、EN 60998 規格に基づく VDE 試験による IPX8 認証取得済み。

WAGO Gelbox に使用しているゲル

Cellpack 社製のシリコンフリーゲル、具体的にはCellpack 社ブランド品質のポリウレタンゲルを使用しています。

関連情報

照明配線ボックス

LED照明の薄型化に対応する新しい接続システム WAGOの照明配線BOXは新しいソリューションを提供します。照明器具のデザインの自由度を向上します。

多数の電線もすっきり配線することができます

WAGO ジャンクションボックスは、最大 4 mm2 (AWG 12) サイズ、60 本の電線を WFR シリーズで接続することが可能です。