北米では技術およびシステムは、電気機器およびシステムに対応した防爆領域で開発しています。これは IEC 技術から著しく外れています。USA では NEC が適用され、カナダでは CEC がこれに相当します。とりわけ相違があるのは、危険場所の分類、対象爆発物の種類、および電気装置の取り付けにおいてです。危険場所で使用される電気機器およびシステムに関しては、USA では NEC (National Electric Code)、カナダでは CEC (Canadian Electrical Code) が適用されます。これらの規格は、全ての場所における電気システムの設置規制の特徴を持って、他の機関の規格シリーズを参照しています。そこには適切な動作機器の取り付けおよび構造の規定が含まれます。
NEC 505 に従ったゾーン方式に対する取り付け方法は、主に class/division システムに対応します。さまざまな規格および規定が、北米における防爆用電気機器の構造と試験および対象爆発物に定められています。USAでは、これらは主に UL (Underwriters Laboratories Inc.), FM (Factory Mutual Research Corporation), および ISA (International Society for Measurement and Control) の規格になります。一方カナダでは、CSA (Canadian Standards Association) 規格になります。北米では爆発性雰囲気の存在する領域は "危険場所" の分類に入り、USA では NEC (National Electrical Code) のセクション 500 および 505 に記述されており、カナダでは CEC (Canadian Electrical Code) のセクション 18 および Appendix J に記述されています。
可燃性ガス、気化ガス、煙が発生する所は Class I、粉じんが発生する所は Class II、繊維や綿ほこりが発生する所は Class III として分類されます。これらの物質の発生の頻度や期間により、Division 1 または Division 2 として危険場所を定義します。USA では、1996 年以降 Class I に対する既存のシステムに加えて、通常の division から zone への変更は受け入れられています。この変更は NEC の Article 505 に従っています。カナダでは Class I に対する IEC の zone コンセプトは、1988 年の CEC 版で導入されました;全ての新規システムはこのコンセプトに従って分類されなければなりません。