icon_ex_normen_rechtliches_2000x2000.jpg

指令、規格、規制

危険場所に置かれる電気機器の要求事項は複数の層からなります: 国内および国際での規定、ガイドラインおよび規格は、最高レベルの安全性を達成するように要件に適合しなければなりません。ATEX 指令のような最も重要な規制や推奨についての概要を説明します。


EU に持ち込まれる全ての機器は、統一 ATEX 指令の要求事項を満たさなければなりません。ATEX はフランス語の "ATmosphère EXplosive" の略称です。しかし ATEX 指令とは正確には何のことでしょう?ATEX はフランス語の "ATmosphère EXplosive" の略称です。

WAGO の防爆

防爆の原理

防爆について一目で分かる概説

ATEX - ヨーロッパのガイドライン、国際的に認定

ATEX 指令は危険場所で使用される全ての製品に適用され、EC 加盟国域内の国々は全て強制されます。これに含まれるものには、ATEX 製品指令 94/9/EC (ATEX 95) および ATEX 運用指令 1999/92/EG (ATEX 137) があります。ATEX 指令は欧州委員会企業 · 産業総局、EC加盟国、ヨーロッパ産業、CENおよびCENELEC、および BAM, PTBand TÜVなどの公認機関によって策定されました。

製品ガイドラインはメーカで方向づけられ、市場において爆発性雰囲気が存在し得る場所で使用される製品の取り付けを規制します。このガイドラインの目的は爆発性雰囲気が存在し得る場所で働くか、または長くそこにいる人を保護することです。基本的な健康および安全の要求事項はメーカが守る必要があり、EC 適合宣言および CE マークを伴った適合性評価プロセスによって証明されなければなりません。運用ガイドライン 1999/92/EC の場合は対照的に、爆発の恐れのある雰囲気による危険にさらされる作業者に焦点が当てられます。このガイドラインには、運用者または雇用主が実施しなければならない重要な安全上の要件および保護対策が記載されています。

IECEx – 世界中で自由な商品取引

IECEx は爆発性雰囲気内で使用される機器の認証のための国際的なプロセスです。IECEx スキームの目的は国内および国際的 Ex 規格の協調です。したがって、爆発性雰囲気内で使用される機器の国際取引は、ATEX ガイドラインの高度な安全性レベルを維持したままで簡素化されます。IECEx に従って認定された機器は国際統一規格、検査、および試験マークによって認証されます。グローバル化が進むにつれ、IECEx に従った認定はこれまで以上に注目を浴びています。

NEC/CEC

北米では技術およびシステムは、電気機器およびシステムに対応した防爆領域で開発しています。これは IEC 技術から著しく外れています。USA では NEC が適用され、カナダでは CEC がこれに相当します。とりわけ相違があるのは、危険場所の分類、対象爆発物の種類、および電気装置の取り付けにおいてです。危険場所で使用される電気機器およびシステムに関しては、USA では NEC (National Electric Code)、カナダでは CEC (Canadian Electrical Code) が適用されます。これらの規格は、全ての場所における電気システムの設置規制の特徴を持って、他の機関の規格シリーズを参照しています。そこには適切な動作機器の取り付けおよび構造の規定が含まれます。

NEC 505 に従ったゾーン方式に対する取り付け方法は、主に class/division システムに対応します。さまざまな規格および規定が、北米における防爆用電気機器の構造と試験および対象爆発物に定められています。USAでは、これらは主に UL (Underwriters Laboratories Inc.), FM (Factory Mutual Research Corporation), および ISA (International Society for Measurement and Control) の規格になります。一方カナダでは、CSA (Canadian Standards Association) 規格になります。北米では爆発性雰囲気の存在する領域は "危険場所" の分類に入り、USA では NEC (National Electrical Code) のセクション 500 および 505 に記述されており、カナダでは CEC (Canadian Electrical Code) のセクション 18 および Appendix J に記述されています。

可燃性ガス、気化ガス、煙が発生する所は Class I、粉じんが発生する所は Class II、繊維や綿ほこりが発生する所は Class III として分類されます。これらの物質の発生の頻度や期間により、Division 1 または Division 2 として危険場所を定義します。USA では、1996 年以降 Class I に対する既存のシステムに加えて、通常の division から zone への変更は受け入れられています。この変更は NEC の Article 505 に従っています。カナダでは Class I に対する IEC の zone コンセプトは、1988 年の CEC 版で導入されました;全ての新規システムはこのコンセプトに従って分類されなければなりません。

UL

UL (Underwriters Laboratories) は、適用される US 製品安全性要求事項に従って製品の安全性を試験する独立した組織です。UL 認証マークは、デバイスに対する最低限の要求のみを定義した IEC 認証とは異なります。UL は自己のより厳しい安全要求事項に従って試験を行います。例えば基準に応じた試験での製品製造も含みます。このため、UL 認証は世界中で高く認められています。これはヨーロッパだけではなく事実です; 例えば UL マークが付いていることは USA、カナダ、およびアジアへの輸出の機会も増やすことになります。

1999/92EG, BetrSichV および ProdSV

概要

ATEX 指令 1999/92/EC の要求事項は、加盟国が国内法として実施しなければならない最低限の要件です。加盟国はより厳しい要件を選ぶこともできます。ドイツではこの指令は、防爆規制 (ExVO) および産業安全規制 (BetrSichV) の 2 種類の規制の形で制定されています。

ドイツ

防爆の運用ガイドラインは産業安全規制に規定され、2003/1/1 以降適用されています。この規制は危険場所での機器のアセンブリ、取り付け、および運転が対象です。ATEX 製品指令 94/9/EC に準拠した装置のみが使用可能です。

規格に準拠して、危険場所で使用が意図されている装置や保護システムを市場に出すことは、防爆規制 (ExVO) によってコントロールされます。

技術情報

爆発時に何が起きるか、どの要因が重要か、どんな保護対策があるか?ATEX、Ex 区域、防爆構造の種類、その他について知る必要がある全てを網羅

危険区域分類

場所により発生し得る物質が異なるので、エリアの危険度はすべて同じではありません。これらの物質が発生する頻度と時間によって、さまざまな種類の保護装置が必要になってきます。
icon_ex_kennzeichnung_ex_produkte_2000x1125.jpg

防爆対策

誰が防爆を必要としていますか?誰に防爆が適用されますか?ここでは何を注意する必要がありますか? そして構造上の防爆は何ですか? WAGO はお客様にとって最も重要な質問の答えをまとめました。
icon_ex_explosionsschutz_2000x1125.jpg

装置グループ

装置同様にガス、蒸気および埃は、その特性に応じてさまざまなグループに分けられています。この区分により、さまざまなガス、蒸気、埃に対応して装置を正しく選択するのが簡素化されます。
icon_ex_geraetegruppen_geraetekategorien_2000x1125.jpg

防爆のタイプ

防爆対策が施された機器のみが、Ex 領域での使用を許されます。防爆構造は機器にとって構造的および電気的な方策であり、2 次的な爆発を防止するのに適しています。
icon_ex_zuendschutzarten_2000x1125.jpg

発火源

爆発性雰囲気が作業場で防ぐことができない場合、二次防爆を実施する必要があります。二次防爆方策では Ex 区域内の全ての発火源の防護をしなければなりません。
icon_ex_zuendquelle_2000x1125.jpg