非常に広い周囲温度範囲
凍るような寒さの −40℃ からうだるような暑さの +70℃ まで、WAGO のリモート 750 XTR I/O System は空調を必要とせず、最小コストでグローバルな使用が可能です ― スペースが大幅に制限された場所でも使用可能 信頼性の高い製品です。
WAGO の役割
厳しい環境に対応したシステム
XTR の略語は本製品が、気候の影響、振動、衝撃およびサージ電圧に対する高い耐性 (extreme protection) を持っていることから、eXTReme の一部から取っています。これらの状況は、装置が天候状態にさらされている場所で主として生じます。これらのセクターで使用されるオートメーションシステムは、気候状況および機械的力に耐えねばならない制御盤にとって、場所を取る高価な保護機能の追加がしばしば必要になります。WAGO I/O SYSTEM 750 XTR はこれらの状況に対し追加の対策は一切必要なく、また −40 ～ +70℃ の拡張温度範囲で使用可能なような極めて優れた機能も持っています。
高い機械的性能
オートメーションシステムは高い耐振動性が要求されます。振動が頻繁に起き衝撃も発生するシステム部品の近くに置かれた際などは、特に注意が必要です。高出力モーターと電力ブレーカーは、幅広いアプリケーションの中でもオートメーションシステムにストレスを与えうる 2 例です。WAGO I/O System 750 XTR はこのような環境においても新しい標準を確立するために開発されました。DIN EN 60068-2-6の加速度5gまでの耐振動性能と15g（150 m/s⊃2）の耐衝撃性能、さらにIEC 60068-2-27の25g（250 m/s⊃2）の連続衝撃性能により、このシステムは信頼性を高めるように設計され、何があっても信頼できるシステムとなっています。トンネル掘削機のような過酷な用途でも、長期間にわたりトラブルのない動作を実現します。
妨害パルスに対する追加の保護
WAGO I/O System 750 XTRは、インパルス電圧5kVまでの絶縁性、EMC干渉の放出が少なく、EMC干渉に対する感度が高いため、トラブルフリーな運用を実現します。お客様のアプリケーションでは、750 XTRシリーズは他のシステムコンポーネントに干渉や妨害を与えることなく、システムの他の部分とのシームレスな通信を行うことができます。これにより通信の成功と信頼性が確保されます。
フィールドバスから完全に独立
WAGO I/O System 750 XTR は、フィールドバスカプラを用いて上位制御システムと接続されます。カプラは PROFIBUS, CANopen および ETHERNET などの一般的なフィールドバスプロトコルに対応できます。この I/O システムは、750 XTR および PFC200 XTR コントローラの両方の拡張性のある制御ソリューションに統合することができるので最適なシステムです。WAGO e!COCKPIT (CODESYS 3) および WAGO I/O-PRO エンジニアリング環境は、コンフィグレーション、プログラミング、診断、および可視化に使用することができます。
優れた汎用性
厳しい環境で使用できる WAGO の I/O モジュールの他の特長は、そのコンパクトなサイズです: これらのモジュールは、わずか 12 mm の幅に最大 16 チャンネルの入出力を持つことができ、アプリケーションの制限なしに制御盤内でかなりのスペースを節約します。750 XTR は再生可能エネルギーセクター (風力発電、太陽光発電およびバイオガスプラント) でのアプリケーション、変電所および配電 (フィードインマネジメントおよびエネルギーネットワーク監視) または造船、陸上/海上設備産業および鉄道アプリケーションに対しても最適なソリューションです。
本質安全防爆仕様の信号取得
WAGO I/O System 750 XTR は ATEX/IECEx の認証を受けているため、危険区域以外にも、危険区域 2/22 内の承認されたエンクロージャ内でも使用することができます。危険区域 2/22 にあるセンサおよびアクチュエータからの標準信号に加え、危険区域 0/20 および 1/21 に置く本質安全センサおよびアクチュエータも、青色ハウジングの I/O モジュールを介して組み込むことができます。本質安全要件と過酷環境耐性の組み合わせによって、 WAGO I/O System 750 XTR は石油 · ガス産業システムの上流 (抽出、処理) および下流 (輸送、精製) で、また厳しい温度サイクルにさらされる屋外システムにとっても非常に有用な製品です。
メディアライブラリ
こちらの動画では、WAGO I/O System 750 XTR とその用途について紹介しています。
WAGO I/O System 750 XTR
3:04
WAGO I/O System 750 および 750 XTR
1:24
Product News
WAGO は過酷な環境でもサポート
New PFC200 コントローラおよび WAGO I/O System 750 XTR 用モジュール
WAGO は、厳しい環境条件に対応するために設計された I/O System 750 XTRに、より強力な PFC200 コントローラと多くの新しい I/O モジュールを追加し拡張します。新しい PFC200 テクノロジーは、G2 ハードウェアをベースに、1 GHz Cortex A8 CPU、512 MB RAM、4 GB eMMC を搭載し、高い演算能力または大容量ストレージを必要とするアプリケーションに対応しています。また、全チャンネルを個別にパラメータ化できる 4 チャンネル PWM モジュールも利用可能になりました。高分解能 4 チャンネルの電流 ･ 電圧測定用アナログ入力と、8 チャンネルのローサイドスイッチングデジタル入出力も新たに搭載しました。
I/O System 750 XTR は、過酷な環境や条件にさらされる用途向けに設計されています。エネルギー分野、造船、オフショア施設、鉄道アプリケーションなどが含まれます。このシステムは、コンパクトな筐体に多くのチャンネル数実装が可能で、貴重な制御盤のスペースを節約することができます。I/O モジュールの大部分は幅わずか 12 mmで、最大 16 チャネルを提供します。
特長：
- PFC200 コントローラの G2 ハードウェアにより処理能力が向上
- 新型 PWM モジュールとローサイドスイッチングデジタル出力を搭載した I/O System 750 XTR
- 信頼性の高いオートメーション技術により、過酷な条件下でも優れた性能を発揮
型番：
750-8212/040-000 PFC200 G2 2ETH RS XTR
750-8212/040-001 PFC200 G2 2ETH RS Tele XTR
750-8216/040-000 PFC200 G2 2ETH RS CAN DPS XTR
750-1417/040-000 8DI 24 VDC 3 ms LSS 2-wire XTR
750-1516/040-000 8DO 24 VDC 0.5 A LSS 2-wire XTR
750-471/040-000 4AI U/I DiffGalvXTR
750-637/040-000 Inc. Encoder 5 VDC 32 bits XTR
750-677/040-000 4PWM 24 VDC 0.2 A XTR
750-600/040-001 End Module 8*N XTR
発売予定： 2022 年 3 月頃
そのため、低電圧から中電圧の範囲において、シンプルで一般的、かつ費用対効果の高いソリューションと簡単なネットワーク分析を提供します。このモジュールでは、IEC 60044-7/8 および IEC 61869-10/11 の規格に準拠した電圧 ･ 電流センサーによる測定が可能です。これにより、大規模な改造を行うことなく、既存の変電所を迅速かつ容易に拡張することができます。柔軟性の高い WAGO I/O System 750 XTR に統合することで、追加機器の設置が不要になります。また、高い振動や衝撃荷重に耐え、絶縁耐力と EMC を保証し、-40 ～ +70 ℃ の広い温度範囲で使用できる堅牢な XTR システムの特長も、ユーザーにとって大きなメリットとなります。この新しいモジュールの代表的なアプリケーションには、配電用変電所や産業システムの中電圧接続があります。
特長：
- 中電圧システムにおける重要なネットワークパラメータの測定
- 既存の変電所への組み込みが容易
- 過酷な環境に対応する WAGO I/O System 750 XTR
型番：
750-495/040-010
発売時期：発売中
鉄道用途に使用できる WAGO I/O System 750 XTR シリーズに M12 コネクタが登場
鉄道用途のオートメーション技術は、温度変化、衝撃、振動など、最も過酷な条件下でも安全で信頼性の高いものでなければなりません。WAGO は、厳しい条件が求められる鉄道用途でも使用できるよう、業界で実績のある WAGO I/O System 750 XTR を合理化しました。この合理化に伴い、PFC200 XTR コントローラと Modbus TCP XTR/ETHERNET/IP XTR フィールドバスカプラは、より高い性能へとアップグレードされています。さらに、従来は RJ45 コネクタが標準でしたが、特に頑丈な M12 コネクタが採用されました。
汚れと湿気に対する確実な保護
750 XTR I/O System のプロダクトマネージャーである Manfred Kühme は、「このコネクタは、特に鉄道業界の厳しい要求を満たしています」と述べています。M12 プラグは高い機械的強度を持ち、プラグを差し込むと汚れや湿気に強くなります。同時に、エラーのないデータ伝送のための安全で信頼性の高いコンタクトを確保します。RJ45 プラグとは対照的に、プラグを差し込むだけでなくソケットにねじ込んで使用するため、耐振動性に優れています。「より信頼性の高い接続タイプのため、鉄道用途で使用される硬くて重い ETHERNET ケーブルにも最適だと考えられています」と Kühme は説明します。
何度も実証されたアウトドアの技術
WAGO I/O System 750 XTR は、鉄道、海洋、石油化学産業、上下水道処理システムなど、要求の厳しい屋外用途ですでに多くの実績を上げています。さまざまな用途や市場に対する認証、高性能コンポーネント、小さな設置面積、豊富な I/O モジュールのラインナップは、最も厳しい条件下で最大の柔軟性を提供するこのシステムの重要な利点の 1 つです。
特長：
- ワゴI/Oシステム750XTRのPFC200とカプラは、最新技術で実装されています。
- 振動、衝撃、汚れに対して最大限の保護を提供する M12 コネクタ
型番：
750-364/040-010
750-365/040-010
750-8212/040-010
750-8213/040-010
発売予定: 発売中
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